前立せん肥大治療の尿道バルーン拡張法
前立せん肥大の症状を治療する場合、殆どは投薬治療による内科的治療になりますが、投薬治療は対処療法でしかなく、前立せん肥大自体を根治することは出来ませんし、外科的手術の場合、症状を抑える事が出来、場合によっては根治することは出来ても、出血や麻酔などのリスクがあり、絶対的に安全と言うことは言えませんので、出来るだけ薬に頼らず、リスクの少ない治療で前立せん肥大を改善させたいと考えた場合、残された方法は幾つもありませんが、その一つがバルーン拡張法と言われる治療法になります。
前立せん肥大治療の尿道バルーン拡張法は、尿道内に小さい風船のようなバルーンを挿し込み、肥大した前立せんで圧迫された部分でバルーンを膨らませ、尿道自体を拡張する治療法で、肥大化した前立せんを切除するなどの治療ではないため、患者にかかる負担は少なく、投薬治療と違い、即効性のある症状改善が見られ、細い管を使い、圧迫された患部でバルーンを膨らませることで尿道を最大2.5cm程度まで拡張することが可能です。
前立せん肥大治療の尿道バルーン拡張法におけるメリットは、何と言ってもその手軽さにありますが、体を一切傷つけずに尿道の圧迫を開放し、症状を改善させ、即効性のある効果を見ることが出来るというのは前立せん肥大治療における最大のメリットであると言えますが、手軽であると言うことは、反面、相応にデメリットもあります。
前立せん肥大治療の尿道バルーン拡張法は全ての患者が同様の状態になると言う事ではありませんが、拡張された尿道が時間経過によって収縮してしまうと言う報告もありますので、人体が正常な状態へ戻ろうとする結果ですが、前立せん肥大治療におけるバルーン拡張法で拡張された尿道が元に戻るのは歓迎できる問題ではありませんし、元に戻った尿道を再度拡張させるために、更にバルーン拡張法を受ける必要があると言うのがデメリットだと言えます。
前立せん肥大治療の尿道バルーン拡張法は、どの程度の期間で元に戻るのかは、個人差があるために一概に言うことは出来ませんが、人によっては数年単位で拡張し続けることもありますし、別の方は1年程度で元に戻ると言う可能性もありますが、日帰りで受けることが出来る手軽さと肉体的リスクの少なさを考えれば、バルーン拡張法で症状を緩和することは大きなメリットでもあります。